「ウンタマギルー」 日本復帰直前の沖縄の姿を寓話的な描写で描いていく個性的な作品で、全編沖縄方言なので字幕が出る。不可思議な世界に放り込まれたような不思議な感覚に浸れる映画でした。監督は高嶺剛。 浜辺で頭に槍を刺された白塗りの男が歩いている。カットが変わると、沖縄民謡風に、今の沖縄の姿を揶揄しているような歌で踊り回るバンドの姿。沖縄を統治するアメリカ最高弁務官カジムニが赴任してきたのを面白おかしく歌っている。サトウキビを絞る仕事をしているギルーは、そばで淫豚草を吸っている艶かしい女を見ている。女の名はマレーと言って、西原親方の娘だと言われているが、実は運玉森の精から預かった豚の化身だった。ギル…