救急車到着、初の10分超 22年、出動件数も過去最多(共同通信 ). 「10分の壁」を超えた危機感を共有したい。総務省消防庁のまとめによると、119番通報を受けて、救急車が現場に到着するまでの全国平均時間が2022年、前年比1分近く延び、10・3分になった。救急搬送や医療現場の逼迫(ひっぱく)ぶりを反映している。 救急車の到着時間はこの20年で4分も遅くなった。遅延化に歯止めがかからぬ原因は、高齢者の増加などに伴い、出動要請の右肩上がりが続くからだ。かねて問題視されているのは、搬送された人の半数弱が、実は軽症だったという事実。消防庁は不要不急の要請を控えるよう再三、啓発するが、その効果は限定的…