猫日記219。 #姉の重すぎる愛と王子カルピスの憂鬱な日常4 そういえばカルピスは、もらわれてきたばかりの頃は王子だって気づかなかった。両掌におさまるくらいちっちゃくて、ころころして、 でも直線的に走り回って家族には目もくれず、 ひとりでずっと遊んでるような子だった。 あの頃が一番運動量多かったな。 そして怪獣の様に狂暴だった。 カルピスと初めて対面した時の事は今でもよく覚えている。 ある日学校から帰ると、白っぽい毛玉が走り回っていた。 良く見ると、ところどころほんのり茶色っぽい。 手足、しっぽ、耳、そして鼻先がちょぼっと茶色くすすけている・・・。 そして目が青い。 「わあ・・・この子シャム猫…