昨夜は、程よい疲労感と美味しいご飯のおかげで、ぐっすりだった。しかし、8月といえど、山の夜は少し肌寒い。一度だけ目が覚めた。少し外の様子でも見てみようと、わたしは山小屋の外に出た。 この日の夜空はあまり星が出ておらず、うっすら遠くに街明かりが見えていただけだった。なので、わたしはその街明かりを頼りに少しのあいだ、写真を撮っていた。 この日は全然、風がなかった。夜の八ヶ岳は、深い静けさが漂っていた。次第に無音の音が耳のなかに響いてきた。(耳のなかがボォーーってなる感じ。)わたしは、神経を研ぎ澄まし、その不思議な感覚を楽しんでいた。しかし、あっという間に冷えてきたので一旦撤退した。夜の山は、容赦な…