男女雇用機会均等法が成立から40年に『天風録(250519)』は思う▲元文部相の赤松良子さんが労働省の局長時代に手がけた▲差別禁止の法律が理想だったが、頭の固い政財界を前に妥協せざるを得なかった。反発は強かった▲それもそのはず、職場では長年、あからさまな差別ルールが横行。女性にだけ結婚退職を強いたり、定年を30代としたり…▲妥協の産物故に「ざる法」などと女性団体や労働組合から最後まで反対された。その後の改正で、採用や昇進といった男女差別禁止は義務となった。この40年で前進したのは確かだろう▲それでも、女性を中心に不利な非正規雇用者が増えた。家事や育児などの負担は、肩にのしかかったまま。男女平等…