炭酸ガスの温室効果によって地球温暖化が生じているということに、懐疑的な見解を表明している研究者は多いですが、その中でも元祖的な存在の一人に赤祖父俊一氏がいると思います。アラスカ大学国際北極圏研究センターの所長を長く勤め、オーロラに関する研究ですばらしい業績を残された方です。 赤祖父俊一『正しく知る地球温暖化』(誠文堂新光社、2008年)において、気候学者ではないということを逆手にとって、地球温暖化についても研究結果を示します。彼の結論は、地球温暖化の原因は、人類の活動によって放出された炭酸ガスの温室効果によるものはわずか6分の1程度で、残りの6分の5は「小氷河期」という比較的寒かった1400年…