コメ騒動に注目が集まっている中、別のところで不気味な現象が起きている。 5月20日の20年物国債の入札が記録的な不調だったことが報じられた。平均落札価格と最低落札価格の差である「テール」という指標の値が1987年以来の大きさだったという。これを受けて30年物、40年物の利回りも上昇した。 超長期国債の金利が上昇しているということは、その買い手が減っているということだ。すなわち日本政府は超長期国債での資金調達が難しくなりつつあるわけだ。 超長期国債は償還期間が長いためそれだけリスクがある。その分金利が高くなり、投資家の目もシビアになる。30年、40年後に日本政府の財政がどうなっているか気にするの…