アメリカCBS放送のテレビドラマ"AIRWOLF"の日本国内放映タイトル。
音速を突破することのできる高性能攻撃ヘリの活躍を描くシリーズ。本国では1984〜1987年、日本では日本テレビ系列で1986〜1987年に渡って放送された。
エアーウルフ自体の活躍、「ビッグ・ウェンズデー」のジャン=マイケル・ヴィンセントや「北国の帝王」の車掌など悪役俳優として有名だったアーネスト・ボーグナインなど有名俳優のキャスティングで好評を博した。第1話となるパイロット版では、悪役となるモフェット博士にアントニオーニ映画で有名なデヴィッド・ヘミングスを起用したが、本編で数話、監督も務めている。
CIA主導、チャールズ・モフェット博士設計により開発された戦闘ヘリコプター・エアーウルフ。2基のジェット・エンジンによってヘリコプターの飛行原理上不可能とされる超音速を出すことができるこの機体は、ヘリ特有の低空侵入能力によって仮想敵国に対する強力な対抗策になると期待された。しかし、上院議員を招いてカリフォルニアのレッド・スター基地で行われたデモンストレーションの最中に、エアーウルフはモフェット博士自身の手によってリビアへと強奪されてしまう。
レッド・スター基地に対するエアーウルフの攻撃によって負傷したCIA特殊作戦部長(ちなみに、アークエンジェルの所属するCIAの部局は、原表記ではあくまで『ザ・ファーム(The Firm)』すわわち『会社』であり、この語は確かにCIAを指す隠語として使用されることもあるものの、一種の秘密機関として描かれている)コードネーム「アークエンジェル」は、元CIA工作員にしてベトナム戦争で腕利きのパイロットであったストリングフェロー・ホークにヘリの奪還を依頼、一旦は依頼を断るものの、心を寄せていたCIAエージェント・コードネーム「ガブリエル」がリビアへ派遣され、さらにアメリカの艦艇がエアーウルフに撃沈されソ連との緊張が高まるに及び、父の友人であったヘリパイロットのドミニク・サンティーニと共にリビアへ潜入する。
かつてそのサド性癖を理由に重要プロジェクトを降ろされた恨みからエアーウルフを強奪したモフェットは、ガブリエルをも拷問の末に殺害。エアーウルフを奪還したホークはモフェット博士を倒し、機体をアメリカに持ち帰るが、ネバダ砂漠に隠してしまう。
ホークはアークエンジェルに、ベトナム戦争で行方不明(MIA)になった兄、セント=ジョン・ホークの捜索を要求、引き換えにCIAの秘密作戦にエアーウルフとホークの操縦スキルを提供することを提案する。
エアーウルフのトレードマークは「羊の皮を被った狼」。