【第26話】 今までは、親に怒れても罪悪感はなかった。 色々な事があり、心が壊れていたのだろう。 交通事故前の記憶は殆どないが、喧嘩の絶えない夫婦だったみたいだ。 両親には学がない。 勉強を教えてもらった事がない。 交通事故で、3か月以上もの間、勉強をしなかったこともあり 学校の勉強について行けなく、俺はすっかり落ちぶれていた。 そして、毎日のように虐めが続き、心も体も壊れていった。 本当に生き地獄だった。 お父さんは、怒ると怖かったが、普段は優しい。 二重人格者だ。 お母さんは、叱ることはあるけど、とても優しい人だ。 そんな俺も、4年生になった頃には、虐められなくなっていた。 少しずつだけど…