「ごきげんよう」は伝統あるこの学園発祥の挨拶なのだから。(本文の跡見学園を描いたパートより) 麹町学園の歩みを紹介する公式ページに 戦時中、雙葉や跡見の生徒たちとともに 風船爆弾の製造に従事したと書かれてる。 何を作っているのか知らされないままで 勤労奉仕という名の労働をしてたんだな。 そういう話を掘り下げてるのが今回の本。 雙葉、跡見、麹町学園と、宝塚歌劇団に かかわる少女たちの人生を紐解いてゆく。 多視点で語る文体があまりに独特なので 正直、小学生にはあまり薦められないが 興味深い史実に触れられる作品ではある。 特に戦時中の話は未知のネタが多かった。 男は大学に入らないと召集されるからと …