前回、金井先生が「浦島太郎的体験」と言っていることについて少し補足したいと思います。 野口整体で身心ともに健康、または能力が十全に発揮できると観る時の目安というのが「身心の中心が丹田にある」という状態です。 しかし、現代社会で「優秀」と評価されている人たちの中に、そういう人はごく少数で、そうでなくとも異常感がないというのが、当時、先生が目の当たりにした現実でした。 しかし、少なくとも先生が入門した時代(1960年代)位までは、野口整体においてのみ通用する人間観(基準)ではなく、もっと広く、一般的にそういう価値観が共有されていたのです。 では、今回の内容に入ります。 「現代」に野口整体を伝えるた…