《前回のつづきから》 往路に貨物を積んだコンテナを、復路にも貨物を積もうとするものです。あたりまえのようなことですが、これがなかなか難しかったようで、筆者も鉄道マン時代に駅に到着した空コンテナをコキ車から降ろしている作業を何度も見たことがあり、国鉄時代からの「悪癖」と「慣れ」は一朝一夕で解消することは至難のことだったといいます。 JR貨物の営業マンたちの努力によって、こうした非効率的な輸送を徐々に解消していきます。特に、関西から日本海縦貫線沿線に出荷されていたビールは、従来は一社が1個のコンテナを借りて輸送していたのを、ライバルである他社の製品と一緒に積載して輸送する「混載」が実現します。こう…