車掌室にぶら下がっていて、非常時に車掌がブレーキをかけるための弁。車掌は駅の到着、発車、通過時にこれに手をかけながらホームを監視し、いつでも列車を止める準備をしている。
自動空気ブレーキ車では制動管に取り付けられており、弁を扱うと制動管が減圧してブレーキがかかる。ただし減圧が遅れることがあるため、弁を扱った際にはブザーなどで運転士に非常制動手配をとるよう指示する。
電気指令式ブレーキ車ではブレーキ設定器と同じくスイッチとなっており、取扱うと非常ブレーキの指令が出る。このため、非常引きスイッチとも呼ばれる。