記憶はあやふやだが、日本ほど「線」を引いている国はないのではないだろうか。クルマも人も、車道も歩道も、ベタベタといった感じに白線、黄線、ピンク線、水色線が引かれている。 線というのは、時間や空間を分けるために引かれる。車線は隣のクルマとの安全な間隔を保つためであり、停止線はクルマと歩行者や他のクルマとの安全な距離を保つためである。 筆者は、生まれてこのかた、この線のルールに従って生活してきた。何の疑問も感じなかった。 しかし、改めてこの「線」を意識してみると、おかしいことに2つ気づいた。 まずこの線をまったく無視している人やクルマがあまりにも当たり前のように見かけられることである。一番気になる…