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軌間可変電車

(一般)
きかんかへんでんしゃ

軌間可変電車とは、幅の違う線路を走行できる電車のこと。
日本では「フリーゲージトレイン」(FGT*1と呼ばれ、新幹線と在来線の双方を走行できる車両として、鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道・運輸機構)が、2022年開業予定の九州新幹線西九州ルート(武雄温泉駅−長崎駅間)への導入をめざし、JR3社(九州、西日本、四国)と車両メーカーなどでつくるフリーゲージトレイン技術研究組合に委託して、開発・試験を行っている。
目標最高速度は、新幹線区間270km/h、在来線区間130km/h。

軌間可変の仕組み

日本で開発を進めている軌間可変電車は、地上に設置した軌間変換装置の上を列車が自力で通過することによって、車輪の左右間隔をレール幅に合わせて自動的に変換する仕組みになっている。

沿革

1998年、1次試験車(3両編成)による試験を開始。
1999〜2000年度、米国コロラド州のプエブロ試験線での走行試験(最高速度246km/h)を実施。
2002〜2004年度、国内の在来線での走行試験(最高速度130km/h)を実施。
2004年度、山陽新幹線での走行試験(最高速度210km/h)を実施。
2007年3月、2次試験車(3両編成)が完成。
2007年12月〜2009年7月、2次試験車により、在来線(日豊線)での走行試験(最高速度130km/h)、九州新幹線での走行試験(最高速度270km/h)を実施。
2011年12月15日〜2013年9月21日、2次試験車により、在来線(予讃線)での走行試験(最高速度130km/h)を実施。
2014年4月、3次試験車(4両編成)が完成。
2014〜2016年度、3次試験車による試験を実施予定。九州新幹線、鹿児島線、新八代接続線(軌間変換)の3モード耐久走行試験を実施し、延べ60万kmを走行させて、走行性能、線路への影響、車両や部品、軌間の摩耗といった経済性にかかわるデータ収集も行うこととしている。

*1:和製英語

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