江戸時代の城跡であり、明治以降の軍事遺構でもある佐倉城址公園の上に建つ広大なナショナル・ミュージアム。常設展は列島通史+「民俗」を6つの展示室(うち「近代」の一室はリニューアルのため休止中)にて紹介する構成である。 しょうみな話、単セクションの膨大な展示量と見通しの利かない展示順路で序盤早々に息切れし、広い土地でのびのび育った通史展示💢と思わなくもなかったが(適宜休憩を挟みながら、直前まで観ていた展示まで戻っていく体感は掘削のそれに近い)、第3展示室「近世」内セクション「村からみえる「近代」」において、各々に地域性/固有性ある民衆史・生活文化史の事例展示を積み上げることで、却って「通史」を語り…