戦争において、占領地に駐留する軍の物資の調達(徴発)や、給与の支払いなどの経費を補うために、政府によって発行された「紙幣」*1。一般に「軍票」と略される。本国の通貨制度とは切り離され、本国で使われていた紙幣を改造、あるいは異なる意匠を用いることによって、戦地のみでの使用に特化したものとなっている。
本来、終戦後に引換えの保障をしたが、敗戦により大部分は「紙幣」としての価値を失くした。これによる戦後補償問題*2が現在もなお残っている。
*1:本質的にはむしろ徴発票または領収書に近い
*2:香港軍票問題など