宿主生物のゲノム上を移動出来るDNA因子。 トランスポゾンとレトロトランスポゾンの二種類が存在する。 トランスポゾンは、自身のDNA配列を切りだして別の場所に再挿入することで転移する(カット&ペースト)。 レトロトランスポゾンは、自身のDNA配列から転写されたRNA配列を、逆転写反応でDNAにコピーし、このコピーをゲノムの別の場所に挿入することで転移する(コピー&ペースト)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(73) ※ 当ブログのCOVID-19関連記事リンク集 → https://shoyo3.hatenablog.com/entry/2021/05/06/210000 ウイルスを「病原体」としてしか見ない偏向した見方を改めることが必要であろう。 今回とりあげるのは、中屋敷均『ウイルスは生きている』の第2章 丸刈りのパラドクス のうち、「ウイルスの境界領域 その1 転移因子(pp.68~79)である。(その2 キャプシドを持たないウイルス は次回の予定)。 私は無知なので、トランスポゾンを知らなかったのだが、本書を読んで、実に面白いと思っ…
遺伝学の歴史から遺伝子概念の変遷を追っていく本 以前から積んでいた本で読むタイミングがなかなかなかったのだが、応用哲学会2024年大会 - logical cypher scape2で「無知を産む装置としてのパラダイム——遺伝暗号解読競争からの教訓——(石田知子)」を読んだのをきっかけに手に取った。 実は、事前には遺伝学史の本だという認識があまりなかったのだが、上での石田発表を読んで「そう言えば自分、分子生物学の歴史よく知らないな」と思った矢先に読み始めたら、ちょうどそのあたりのこととかも書かれていて、ドンピシャにはまって面白かった。 マクリントック登場の「(起承転結における)転」っぷりがはま…
" pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 要約: 背景: 特発性肺線維症(IPF)は予後が非常に悪い病気であり、現在の治療法は効果が限定的です。この病気の病理をより良く理解するためには、実験室内モデルが重要ですが、多くのモデルは病態を正確に再現できていません。 研究目的: 人間由来の細胞を用いた新しい実験室内モデルを開発し、IPFの肺上皮細胞と線維芽細胞間の相互作用を研究することを目指しました。 方法: 正常および疾患由来の肺線維芽細胞(NHLFおよびDHLF)と、正常人気管支上皮細胞(NHBE)を共培養し、その細胞間相互作用を評価しました。このモデルでは、細胞が空気-液界面で培養さ…
ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?~進化の仕組みを基礎から学ぶ~ (光文社新書)作者:河田 雅圭光文社Amazon 本書は進化生物学者河田雅圭による進化の一般向けの解説書になる.河田は新進気鋭の学者であった1990年に「はじめての進化論」を書いている.当時は行動生態学が日本に導入された直後であり,新しい学問を世に知らしめようという意欲にあふれ,かつコンパクトにまとまった良い入門書だった.そして東北大学を定年退官して執筆時間がとれるようになり,その後の30年以上の学問の進展を踏まえ,改めて一般向けの進化の解説書を書いたということになる.ダーウィンの議論の今日的当否を問うような印象の題名だが…
連休明け、、、天気が回復傾向 雨に濡れず学校にゆけそうです(写真は4月30日)💛 前回の授業アンケート提出率 92.5% アンケートから抜粋 ・ドキドキしておりますがいつもあてて頂いてありがとうございます。次の授業までに復習と予習を(HPのここやります!ってページをみて)ノートのまとめを兼ねて行っています。 ・人前で喋るのが本当に苦手なので、音読はともかくとして叫ぶやつに当たりたくないです どうにかならないでしょうか、、、、 今年の1年生はすごいです!! 今回もブログ回答希望の質問をたくさんいただきました Q1. 転移因子とはどのような変異のことなのでしょうか? A1. 質問ありがとう。教科書…