「大人だって読みたい!少女小説ガイド」の津原泰水さんのインタビュー記事。泣いてしまう、こんなの。 自分がどんな人生を辿っていくのか、自分が生きていく世界がどんなところなのか、まったく分からない、考えることすらできない子ども時代に、こんなに良い作品と出会えた幸運よ。本当に大好き。 「読者は80年代の良くも悪くも軽佻浮薄な文化の中で育った女の子たちでしたが、僕自身はその時点での彼女らの嗜好に寄り添うのではなく、数年後の、より見聞を広げた自分に出会わせてあげたい、といった意識でいました」「成長するにつれ、輸入文化や伝統的文化との付き合いが否応なく生じていく。その通過点にいる女の子たちに、本物ではない…