② 近代スポーツの身体訓練が高める能力とは 湯浅泰雄氏は西洋のスポーツが発達させる身体能力と身体の情報回路について次のように述べています(『気とは何か』NHK出版)。 身体の三つの回路 身体の諸器官の能力の中で最も自由になるのは運動器官の能力である。一定の技(わざ)(身体運動)は、何度もくり返しくり返し訓練を重ねることによって身についた高度のものになるが、このことは、右にのべた第二の全身内部感覚回路の習慣づけによって、第一の感覚―運動回路の能力が高められるということを示している。ただし西洋のスポーツが目標にしているのはここまでである。 ここで述べられている第一の「(外界)感覚―運動回路」とは、…