私が今の住まいに住み続けて、もうかれこれ30有余年になります。 現役で働いていた頃には、朝早く家を出て、夜暗くなって帰宅する生活を長い間続けてきました。 その頃は、家の近所のことには、ほとんど関心がなく、休日も家族と食事に行く場所程度にしか近隣の情報を持ち合わせていませんでした。 引退後、「毎日が日曜日」に憧れて半年ほど社会との関わりを断った時期があります。 その当時から、朝夕の散歩を日課にするようになりました。 最初の頃は、1時間もかけて遠くまで足を運び、新しい発見をするたびに、新鮮な喜びを感じたものです。 最初に魅力に取りつかれた散歩コースは、小川の周辺に何十本もの桜の木が植えられている長…