名護市基本構想で主張された逆格差論 日本政府は復帰後の沖縄の開発として、「沖縄振興開発計画」を決定(1972年12月18日)します。その主張の基本的トーンは、沖縄は日本に比べて著しい格差があり、その格差を是正しなければならないというものでした。 〔沖縄は〕長年にわたる本土との隔絶により経済社会等各分野で本土との間に著しい格差を生ずるに至っている。 これら格差を早急に是正し、自立的発展を可能とする基礎条件を整備し、沖縄がわが国経済社会の中で望ましい位置を占めるようつとめることは、長年の沖縄県民の労苦と犠牲に報いる国の責務である。(内閣府沖縄総合事務局「第一次沖縄振興開発計画」より) 復帰後の沖縄…