思えばエールは原始時代から始まるようなドラマだったわけで、コロナ禍がなかったとしても最終的な着地はこうだったと思うんですよ。 天才作曲家の夫と声楽家への努力はしたが才能には恵まれなかった妻の凸凹な人生のドラマとしては途中笑うところも深刻になるところもあり面白かったけど一方で「作曲家古関裕而のドラマ」としてはちょっと異色作の方向に走りすぎてやしなかったかという思いもあって、百点満点の評価は出せないんですよ。コロナ禍による様々な影響を差し引いたとしてもです。 それでも主人公を妻ではなく夫にしたことで戦争について巻き込まれた被害者ではなく多くの市民を戦争に駆り立てた加害者の視点で描いたのもそこからエ…