数年前に大映特撮シリーズを数作購入しましたが、唯単に自分が知らない時代の映画に興味を持って購入し、過去の映像に稚拙な表現や映像技術も多数有りましたが、この作品には役者一人一人の演技の粋が集約されており、綺麗な佇まいで演技を行う主人公日蓮を演技する長谷川一夫の姿が印象的でして、彼を取り巻く古参・中堅・若手俳優の個性が引き出されています。 物語は、日蓮が比叡山延暦寺で修行し、諸国を巡礼修行を終えて故郷安房国に戻り、師匠に修行を終えて挨拶に戻るシーンから映画が始まり、諸国の地獄模様の阿鼻叫喚とした庶民の惨状を憂い、自分が修練した法華経の教えを広める事から数々の迫害に遭い、命を顧みぬ献身的な慈悲と自愛…