もう患者でいるのはよそう: フェミニスト倫理とヘルスケア スーザン シャーウィン (著) 勁草書房 1998年 抜き書き フェミニストの視点からすると、妊娠についての中心となる道徳問題は、妊娠が女性の身体のなかで生じ、かつそれが女性の人生に深い影響を与えるということである。ジェンダーに中立な妊娠の考察などはできない。妊娠は明らかに女性の身体に生じる状態だかrである。中絶の必要性を経験するのは女性だけであるから、中絶の政策は女性に特有の影響を与える。だから、中絶に関して出された政策が、女性の抑圧という一般的状況とどうかみ合うかを考えることは非常に重要である。ノンフェミニストの評価とは違って、フェ…