人間界においても弱肉強食は紛うかたなき事実だ。人間は残忍や姦詐を美徳とする屁理屈まで付け足す。 人間が抱えている最大の隠れたナンセンスは、自分は死んでも生きてるんだという幻想をほとんどの人が抱いてて、殺す者と殺される者が、この幻想を共有してるために、殺し合いが止めどなく繰り返されてる事実だ。獣と何ら変わらない。 「人は必ず死ぬ」と聞くと「そんなことは常識だ。誰でも知ってる」と答えるが、生者必滅の理が本当に常識なら、こんなにも浅ましい世界であるはずがないのだ。 しかしこのことは大多数の人々に理解されず嫌われ黙殺される。自分だけは死んでも生きてる幻想を決して手放さないからだ。そのため、真の救いの道…