「まんず咲く」… マンサクの咲く季節となりました。 2005年2月、市内のそれこそ「打ち捨てられた」という表現が合うような斜面の藪の中で、開花するザゼンソウを見ました。 厳密に言うと、前年の夏にヤブ漕ぎの最中、あの独特の葉を広げる姿を見つけて、まさかまさかいやまさか、厳冬に花を見るまでは軽挙妄動を慎もうと自制して、ようやく確認したのです。市内にはこの氷期の遺存植物の自生地として知られる場所が他にありますが、ここは少なくとも私には未知でした。 以後、この地を訪ねて開花を確認するのが冬の恒例となりました。茨城の低地では貴重な植物なのです。少なくとも2010年まではそれなりの数が確認できました。とこ…