父親が起こした会社を長男と次男が取締役として支えているが、100%株式を持つ父親が後継者の事に対して何も決めておらず、また遺言書も用意せずに交通事故で急死した。 相続人は奥様、長男、次男である。次男の方が経営者に向いており、また会社の経営理念や父親の信念や哲学などをよく理解していた。長男はちゃらんぽらんの性格で、社内でも問題児扱いされており、従業員みんなが次男がいずれ後継者になるだろうと期待していた。 しかし、父も後継者にと考えていたが、奥様は生真面目な次男よりバカな子の方が可愛いのか、やたらと長男を可愛がっていた。そして法定相続分により株式の配分が決められた。 奥様が株式50%、長男と次男が…