郵便局ネットワークは、郵便貯金や簡易保険など金融事業も大きくなっていたから、他の金融機関と同等のITシステムや窓口機器を備えるようになっていた。ピーク時20万台ほどもあった国内ATMだが、全体が減り続けても日本郵政のATM保有数は最大級である。 加えて、金融機関などではお目にかからない巨大な自動機も導入している。それが郵便区分機(*1)。ハガキ、封書などの定型郵便物を仕分けする機器(というより設備)で、大型のものは全長20mにもなる。郵便番号やあて名をOCRで読み取り、宛先のボックスに自動搬送する機能がある。非常に高速で搬送でき、通常3~4万通/時、年賀状専用モードでは5万通/時の処理能力があ…