5 気の思想「道」と「腰・肚」文化―「道」に適った生き方を実現する骨盤部のはたらき 東洋の伝統では、身心の問題に取り組むには、まず自分自身から出発し実践的な取り組みをしていきます。宗教的な修行とか身心の訓練で、野口整体の行法もこれに基づいています。 「気」の思想については、まず自分が感じる、気を調える(=調身・調息・調心)、ということが出発点になっているのです(気を調えることで気を活用することができ、気は行なってみて初めて理解できる)。 「道」のはたらき・気が宿る容器が身体なのですから、それで、器である人間が向上するため、「腰・肚」を鍛えることが様々な修行法に通底するものとなったのです(意識の…