鹿沼市は麻の生産量日本一を誇る産地です。 鹿沼の麻は古くから「野州麻」(やしゅうあさ)と呼ばれ、 美しい光沢があり薄くしなやかで丈夫なのが特徴で、 全国各地に出荷されています。 かつて、日本の麻は衣食住を支える存在として、 各地で大切に栽培されていました。 90日で3~4mに育つ麻の茎からは、 表面の繊維を衣類や生活に必要な糸や綱として、 茎の芯は「麻幹」(おがら)と呼ばれ、 家の屋根や内装材、また炭として使われました。 種は油を取ったり、 七味唐辛子やガンモドキにも含まれる 「麻の実(ヘンプシード)」として利用されました。 邪気を払う力があるとされ、 神社の「しめ縄」や横綱の「しめ縄」、「岩…