衆院政治倫理審査会で、立憲民主党の野田佳彦元首相(右)の質問を聞く岸田文雄首相=29日午後、国会内(代表撮影) 29日の衆院政治倫理審査会(政倫審)に自民党総裁として出席した岸田文雄首相は、派閥のパーティー収入不記載事件を受けた政治改革への決意を述べた。ただ、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の5人に全面公開での出席を迫る狙いで自ら出たため、実態解明や政治改革で新たな説明を用意していたわけではなかった。衆院予算委員会と似た質疑が多くなり既視感があった。 初めて現職首相が出席した政倫審の会場は、独特の緊張感に包まれた。普段の国会で定番のやじは飛ばず、議員らが集中して質疑に耳を傾ける様子が…