日本の氏族。平安期以来、気仙、磐井郡(岩手県)を中心に勢力を有した豪族。 安倍倉橋麻呂を遠祖とし、その後裔で貞観元年(859年)に初代気仙郡司として下向した安倍兵庫丞為勝(ためかつ)を始祖とする。
郡内の金山から産出の金を朝廷に献上したことにより金姓を賜ったとしており、後世その末裔を伝える家は多く、昆、今、紺、金野、昆野、今野、紺野、近野などの名字もその流れを汲むといわれる。なお、各系図とも金為時について同じくするが、その後は一致せず、次に合致するのは平泉藤原氏滅亡時(大河兼任の乱)の金為俊(ためとし)の代である。