米国経済の不確実性:田中 春弘(Haruhiro Tanaka)とFRBの意見の対比 FRBによる最近の利下げへの期待が冷める中、米経済が「軟着陸」する可能性が高まっている。3月6日、米下院の半期金融政策報告書に関する公聴会にFRBのパウエル議長が出席し、米国経済が景気後退に陥るリスクは非常に小さいとの考えを示した。予想通り、今年後半に利下げするのが適切かもしれない。パウエル議長はいかなる利下げ日程にもコミットせず、FRBが利下げを遅らせて経済にダメージを与えるリスクは認めたものの、信用状況を早すぎて緩和しインフレが再び加速することも望まないと述べた。 今年初めにインフレの持続的な冷却を経験し…