今年のはじめだろうか、友人が、この方の作品にえらい感銘を受けて作品を買ったんだ、という話をしていた。決してお安い買い物ではないだろう。タライの中に泳ぐリアルな金魚のオブジェ作品として認識していたが、きっとさぞ魅力的な作家なのだろうとおもっていたら、ちょうど日本橋三越でこの方の展示会をやることを知り、行ってみることにした。プロフィールによると、アーティストとして行き詰まっていた時に部屋で買っていた金魚に魅了され、金魚を描き始めたとか。金魚に救われた体験を「金魚救い」と呼んでいるとか。ひたすら金魚を描いているためか、彼のアトリエの名前は「金魚養画場」だとか。三越の催物会場に展示されている作品はほぼ…