六 吉川元春書状 今日鉄炮可令放せ之由、従安国寺承候、聢其御催候哉、左候ハヽ爰元之儀茂可 申触候、御返事可示給候、恐々謹言、 卯月廿六日 元春(花押) (後闕) 「書き下し文」 今日鉄炮放たせしむべき之の由、安国寺より承り候ふ、聢と其の御催候ふか、左候はば爰元の儀も申し触るべく候ふ、御返事示し給ひ候へ、恐々謹言、 「解釈」 今日鉄炮を放出させなければならない、と安国寺恵瓊からお聞きしました。しっかりとご催促があるでしょうか。そうであれば、こちらの件も伝え申し上げるつもりです。お返事をお示しくださいませ。恐々謹言。 七 小早川氏奉行人連署書状 (端裏書) 「於厳島四十貫文可渡御奉書〈天正十」七月…