最近の文化財のニュースで、仏像に関することが2点ありました。一つは、東京都調布市にある深大寺での開創1300年記念で、「白鳳院」を建立するというものです。東日本最古の国宝「銅造釈迦如来倚像(いぞう)」を安置します。 銅造釈迦如来倚像 わたしは、この釈迦如来像を深大寺と昨年の最澄特別展で2度見ていますが、柔らかい笑みを浮かべているのが印象的でした。椅子に座るような倚像という様式は、珍しいですが7世紀頃の白鳳期の作品とされ、高さは約84㎝です。白鳳仏としてきわめて貴重な仏像あるとして、2017年国宝に指定されています。 国宝になったことで、より厳重な管理が出来る建物に移し後世に残したい、ということ…