どうも、余計な話で長くなった。 ・KAWADE 道の手帖『竹中 労』(4)生年月日④ 寺島珠雄「美的浮浪者の過程 ――私記・竹中労」の〔3〕「年齢と上野・浅草」の続きを見て置こう。136頁下段2~18行め、 年齢にこだわる理由はあと回しにもう少し計算してみる/と、竹中の『無頼と荊冠』(73年三笠書房)のうち「わが/青春残俠伝」にこんなことが出ている。 ――おいら色の道にオクテだった⦅略⦆戦争のまっさい/中、横浜の女郎屋につれていかれたとき、アイカタの娼妓/があまりに年配に見えたので(実際は三十前だったんだろ/うが)おいらドタ靴をひっつかんでものもいわずに逃げた。/十六歳だった…… この「十六歳…