先付 その六 「ソノバシノギヲケズラー」 鎬(シノギ)を削ることは素晴らしいことだが、「その場シノギ」はいくら削っても、もともと薄っぺらいので、削ることによる次への突破口の一手が、一向に見えてこない。そんな、削り甲斐の無さをウリにしているのが、「ソノバシノギヲケズラー」である、らしい。 しかし、Aくんによれば、この「ソノバシノギヲケズラー」、シッカリと増殖傾向にある、という。 短期間にナンらかの結果を出すことを、余儀なくされた「ホシンヒューマクン」たちの、悲しき宿命みたいなモノが、その増殖傾向に一役買っている、とも、言い添えていた。 と、いうことは、あの『巨人の星』、星飛雄馬の大リーグボールは…