鬼伝説の山①はコチラからどうぞ 俺はさすがにつかれてきた手を耳から話した。 ドン! 俺は後ずさった。扉全体が揺れたのだ。 続いて、また扉が固いものにぶつかった音をたてて振動する。 体当たりしているのだ。 ノックといい体当たりといい、倉の外にいるモノが実体を持っているのは確かだ。 俺はすぐさまクワを持ってきた。 扉は尚も揺れている。俺はその前に立ってクワを構えた。すると、鉄製であるにも関わらず、倉の内側に向かって扉の中央が盛り上がってきた。 俺は生唾を飲みこんで、一番奥まで退去する。 お札の一部が剥がれている。 ギシギシと音をたてながら盛り上がりはさらに増していく。俺はその時お札の文字が蠢いてい…