テレビの「視聴者投稿動画」が苦手だ。特に家屋が激しく燃える火事現場の動画を見ると「ぞわぞわ」する。炎の中に焼け焦げていく人間の姿を想像してしまうということもあるが、その動画が「ニュースネタ」として撮影されたということに対する「ぞわぞわ」感が強い。 様々なものが撮影され、情報として開示されていく。スマホの普及率を考えると、私たちはいつでも自分が監視対象になりうる社会に生活しているのだと強く感じる。 フーコーのパノプティコン(panopticon)やマシーセンのシノプティコン(synopticon)を取り上げるまでもなく、世間は十分に「監視社会」なのだ。しかもそれはオーウェルのビッグブラザーによる…