間宮林蔵の郷里を訪ねて 吉村昭の小説「間宮林蔵」は、文化4年(1807)4月、千島エトロフ島のオホーツク沿岸にあるシャナの海岸にロシア軍艦が現れ、シャナ村を襲撃し、箱館奉行所の支配下にある会食(砦)の役人全員が逃避するという事件から始まります。 間宮林蔵の郷里は、茨城県つくばみらい市上平柳。生家は、小貝川の岡堰の近くにあります。現在は、つくばみらい市により「間宮林蔵記念館」として保存されています。 ロシア軍艦によって襲撃され、シャナ村を逃避した役人はその後、自刃したり、処罰される中、間宮林蔵は、幕府からのお咎めもなく、逆に幕府から現在の樺太の踏査を命じられます。単独の踏査を含め2回にわたり、未…