「防衛装備品の移転」という言葉は、官僚得意のレトリック。僕はどうしても好きになれない。ストレートに「武器輸出」と言って欲しいものだ。現状を整理すると、安倍内閣の時に少しだけ規制が緩和され、 ・救難、輸送、警戒、監視、掃海の5類型に関するものは輸出可能 ・紛争当事国には輸出できない となっている。それでも(供与・支援だから輸出ではないが)紛争当事国のウクライナに、ヘルメットなどの防護品・小型の偵察用ドローン・糧食・トラック等の輸送車両を送っている(*1)。ウクライナからすれば、自衛隊が廃棄予定の74式戦車やMLRSが欲しいだろうが、流石に日本政府もそこまでは踏み切れない。 今の争点は何かというと…