定期的に送られて来る金融機関の季刊雑誌、今号の巻頭随筆は「秋の訪れ」という題で、「八日目の蝉」などの作品で知られる作家・角田光代さんが寄稿されている。 ここ数年の異常な暑さのなか飼い猫の生態いろいろから、夏場全く入らないのに9月の半ば決まった時期になると、キャットタワーの一番上にあるハンモックに入って飼い猫が眠り始めることで「ああ秋だ」と思うこと。 また自分自身はふだん甘いものを全く食べないのに10月に入るころ、急にモンブランが食べたくなる、この唐突なモンブラン欲が自分にとっての「秋の訪れ」だと以下のようにまとめを書かれている。 月ではなくハンモックの猫を見上げ、月見団子ならぬモンブランを食べ…