伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(8) 今回は、第4章 「階段状の変化」を賢く使う集積分析 の続きである。 伊藤は、集積分析のもう一つの応用例として、スタンフォード大学のラジ・チェティ教授らが行った「所得税と労働供給の因果関係分析」(階段状の所得税率が労働供給に与える影響)を紹介している。デンマークの累進課税制度を分析しているのだが、これについては、日本の累進課税制度と同様なので、以下の記事を参照。 shoyo3.hatenablog.com ここでは、75歳以上の医療費窓口負担割合が1割から2割になるという、「後期高齢者の窓口負担割合の変更」についてとりあげる(高齢者本人あ…