「先生、この前○○回転寿司で、たくさんのお皿を重ねていらっしゃいましたね。」 ある日の外来にて患者さんのご家族に言われたお話でした。私自身は全く気づきませんでしたが、見られているものですね。これがまさに「壁に耳あり障子に目あり」ですね。ただ、このような滑稽なお話にこのことわざを使うことはまずないと思います。このことわざは、特に社会的に責任などを背負った方が、「プライベートでこっそりと悪いことなどを行っていると、必ず誰かが見ていますよ。」と言った戒めの意味をこめたことわざですね。 このことわざは、背後には、「疑いの目」というものが存在します。そのため、誰かにこのことわざを言う場合には、その方が疑…