はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と十五 「ウルカ デジタルデ ミラレルヨウニシテ ステヨウ」 「随分と昔のコトなんだけれど」 ん? 「新しい美術館の設立に向けた作品の公募みたいなのがあって」 「応募されたのですか」 「滅多にそんなコトはしないんだけど、ナゼか珍しくそのコンセプトに興味を感じたのと、たまたま、ちょうど制作中のヤツもあったというのもあって、よし、出してやろう、ってね」 「ソレ、って、どんな作品だったのですか」 「どんな作品、って、・・・見る?」 「み、見れるんですか」 「たしか、奥にあったと思うんだがな~」 そうブツブツと呟きながら、Aくん、奥へと消えていった。 どんな作品だ…