手持ちの「車票」を少しづつアップしたいと思う。貨車の車票は発着駅、品名、重量、荷主、受取人、経由線区、発送日など最小限の情報が記載されている。貨車の扉などに付いている票差しに挿し込まれ、通常終着駅では廃棄されたり、ストーブの焚き付けなどになるが、たまたま保存されたのがこの一葉である。太緑の斜め線は昭和43年10月に設定された「地域間急行」を表すものである。従来の貨物列車は各ヤードで入れ換えを繰り返しながら到着駅を目指すもので、いつ到着するものか分からないが、これを解消するために新設された。主要駅間をヤードパスで運行し、「到着日時の明確化と速達」というのが当時の謳い文句であった。発送人の「雪種」…