対流圏上空の「偏西風」(へんせいふう) は、 常に南北に蛇行しながら地球を巡っていますが、 この波動が大きくなり蛇行が激しくなると、 低緯度側へ張り出した部分 (気圧の谷) が ちぎれて独立した低気圧性の渦になることが あります。 これが「寒冷渦」(かんれいうず) です。 この渦の中心部には高緯度から来た 冷たい空気が閉じ込められて温度が低いため、 温度の低い寒気からなる低気圧ということで 「寒冷低気圧」(かんれいていきあつ) とも言います。 また偏西風から切り離されて出来ることから、 「切離低気圧」(せつりていきあつ) と呼ばれる こともあります。 「寒冷渦」は季節を問わず発生します。 中心…