自分の価値を証明しないと居場所にいられないと思い込み勝手に自滅した女の存在そのものを肯定し救済する話。 雷門マタタキは理工系の知識と工作スキルに自信がある少女であり、それを存在証明の手段として依存していた。 つまりは技術屋の自分がアイデンティティの根拠であったのだが、技術や能力と云ったものは上には上がいる。 それ故一度負けるとプライドは粉々に打ち砕かれ、自分は技術があるから必要とされているという拠り所がなくなる。 そんなマタタキの心境を理解できるのは、自分に価値が無いため居場所が無いと思い込んでいた海果だった。 有能なマタタキと無能な海果という対の存在であったため、無能になったマタタキの心情を…
トラウマにより人間不信となっていたマタタキが海果の優しさに触れデレ化するもそのデレが歪んでいた話。 ロボットアニメや機械弄りを趣味とする理工系少女マタタキはJC時代に周囲の女子から嗤われ人間不信に陥った。 自我を保つためには孤独を孤高と読み替えて一匹狼になるしかなかったがJKに進学し海果の優しさに触れていく。 弱くてたどたどしくも一生懸命頑張る海果に居場所を与えられたマタタキはデレ化し彼女の恩に報いようとする。 だがマタタキは一筋縄ではいかない女でありデレ化するも歪んでおり「私が」勝たせてやるとイキリ始めるのだ。 海果のために自分が何かをしたいばかりに視野狭窄となり、逆に海果の気持ちを蔑ろにし…
今回は雷門マタタキさんが火薬ロケット製作の指導を行い、科学技術高校をライバル視するようになる話。 ロケットを飛ばすにはカネと技術が必要であるため部費と顧問を獲得するために申請書を提出した。 しかし活動実績が足りないということで同好会どまりとなり顧問も現代文担当の担任がつくこととなった。 この結果に不満を抱き口さがない発言をするマタタキだが海果はこれから活動実績を上げて行けば良いと肯定。 今まで根暗陰キャコミュ障ぼっちであり自分の主張などできなかった海果の精神的成長にきゅんきゅん来る。 またマタタキは火薬ロケット製作指導において海果から尊敬の眼差しを受けたことで承認欲求が刺激される。 こうしてマ…